業務対象によって異なるプログラマーの実力

プログラマーはIT系企業に欠かせない職種です。その仕事の内容は幅広く、おおまかに分類すると「業務系プログラマー」と「Web系プログラマー」に分けられます。両者の違いを簡単に説明すると、プログラムの対象が異なります。
業務系プログラマーは、おもに企業内で使用されているシステムを設計・構築することが主な担当です。具体例としては、小売業者が利用する会計や在庫管理のシステムや、勤怠管理システムなどになります。これらは専門企業が設計した汎用性のあるシステムを導入する企業がありますが、セキュリティなどの理由で独自に設計する場合もあるのです。古いシステムを継続利用している企業もあり、保守点検では古い技術のスキルが求められることもあります。
Web系プログラマーは、Webサイトの設計・構築に関わるプログラマーです。通販サイトで商品を検索するシステムを作ったり、問い合わせ用のメールやチャットのシステムを組み込む仕事などをしています。OSやブラウザが異なる条件下でも同じWebサイトを表示させるのは検証作業が必要で、古いバージョンのソフトに関する知識が不可欠です。人気のWebサイトに関わることができると、仕事の成果が社会に貢献していることを感じやすいかもしれません。
このように、同じプログラマーでも仕事の領域が異なります。求められるスキルが違うため、別の職種と考えてもよいかもしれません。待遇は就職する企業によって異なりますが、求人数はWeb系プログラマーのほうが多い傾向にあります。